決め手は「親和性」と「集客力」への期待
学生時代から不動産業界に身を置き、今年で19年になります。平成26年に株式会社Fast shipを設立し独立しましたが、不動産業一本でやっていくことには、やはりどこか不安がありました。そこで、リスクを分散し、経営の安定性を高めるために、不動産業と並行して進められる新しい事業を探し始めました。
飲食店なども検討しましたが、自分が現場に入ってとなると、どうしてもワークロードが大きくなりすぎるため断念しました。そんな中で目に留まったのが「おたからや」です。不動産業と親和性があり、無理なく両立できそうだと感じました。加盟したのは2021年の秋頃で、その年の11月に最初の店舗をオープンしました。
当時は、他の買取フランチャイズもいくつか検討しました。ただ、4年ほど前はまだ今ほど他社の知名度が高くなく、「おたからや」が全国的に展開していて集客力があるというイメージが強かったんです。それが最終的な決め手になりましたね。
試行錯誤の1年と、現在の取り組み
最初の1年は、正直なところ試行錯誤の連続でした。オープン当初はチラシを月5~6万部ほど配布し、おかげさまで集客自体はそれなりにできていました。ただ、始めたばかりの頃は、適正な査定額を自信を持って提示することに難しさを感じていました。お客様にご納得いただけることと、店舗の利益確保との両立がなかなかうまくいかず、広告費の回収も思うように進まなかったですね。
当時は担当のSVの方にもずいぶん助けていただきましたね。開業して半年から1年くらいは、本部も新店ということで気にかけてくださり、定期的に連絡をいただいたり、店の数字の改善についてアドバイスをもらったりしていました。
また、最近すぐ近くに競合店がオープンしました。まだ具体的なデータは取れていませんが、やはり体感として少なからず影響はあると感じています。対策としては、これまであまりアプローチできていなかったエリアへのポスティングを強化したり、売上の3~4割を占めてくださるリピーター様へのDM発送準備を進めたりしています。
集客に関しても、オープン当初に比べてチラシの配布数を半分程度に絞ってしまっていたので、買取スキルが向上した今、改めてチラシの量を増やしていくことも検討しています。
また、この地域はご高齢の方も多いので、バス広告なども今後視野に入れています。
「予想外」の連続が、成長の糧になる
この仕事の面白いところは、お客様とのやり取りの中で、様々な「予想外」の反応に出会えることです。お客様にご提示する査定額一つをとっても、こちらの予想通りにいかないことが多々あります。自信を持って提示した査定額が、お客様のご期待に沿えないこともあれば、逆に、お客様が予想以上に喜んでくださることもあります。 日々、自分の思い込みや先入観だけでは通用しないということを、お客様から教わっているような感覚です。
ここで培われるコミュニケーション能力や価格交渉のスキルは、本業である不動産業にも確実に活きています。結局のところ、商売の基本原則はどの事業でも同じですから。
おたからやでは比較的小さな規模で、不動産では大きな規模で、それを日々実践しているという感覚ですね。
これからおたからやのフランチャイズ加盟を検討されている方にお伝えしたいのは、やはり扱っている商品、例えばブランド品や宝飾品などへの興味関心が、このビジネスを成功させる大きな力になるということです。私自身も時計が好きで、それがお客様との会話のきっかけになることもあります。もちろんビジネスとして捉えることも重要ですが、商品への興味や愛情があれば、お客様に寄り添った提案ができ、仕事そのものを心から楽しむことができるでしょう。
本部との連携は不可欠ですが、最終的に事業を成功させるか否かは、オーナー自身の主体的な考えと行動にかかっています。私も多くの試行錯誤を繰り返してきましたが、その一つ一つが今の糧となっています。これからもお客様一人ひとりと真摯に向き合い、地域にとってなくてはならない存在となれるよう、努力を続けていきたいと考えています。
株式会社 Fast ship
代表取締役 早舩 拓馬
2016年~ 株式会社 Fast ship 設立
2021年~「おたからや」に加盟。
2025年4月現在、東京都で1店舗経営。
2016年~
株式会社 Fast ship 設立
2021年~
「おたからや」に加盟。
2025年4月現在、東京都で1店舗経営。
インタビュー日:2025/03/27
インタビュアー:株式会社いーふらん
加盟店サポート営業部 SV 轟 昂至
広告戦略本部 広報 原七海